マインドセット「やればできる! 」の研究 / キャロル・S・ドゥエック 著, 今西康子 訳

本書、前に読んだ本『Hit Refresh』の中で言及されていました。

https://yoshikiito.net/blog/archives/2124

また、染谷さんのブログでも紹介されていたり。

いつもランチを奢ってくれた先輩から学んだ、後輩にバトンを受け渡すという務めとマインドセットのお話

ということで、2方向で出会ったということはなにかの縁だと思い、読んでみました。

ざっくり結論としては、長いけど、この本読んで良かったと思える本でした。

しなやかマインドセットと、硬直マインドセット

本書で言っていることは大きく一つで、硬直マインドセットとしなやかマインドセット、どちらを選びますか?ということです。

どちらを、と言いつつ、しなやかマインドセットのほうがいいよねという趣旨なんですけど。

それぞれどういう意味かといいますと、硬直マインドセットは

自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらない

という考え方で、しなやかマインドセットは

人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができる

という考え方です。

硬直マインドセットの人は、人間の能力は生まれ持ったもので変わらないと思っているので、

  • 自分が他人より優れていると示したい、思っていたい
  • 失敗したくない
  • 結果が全て

といった考えでふるまいます。しかも無自覚だったりします。

この説明を読んで、自分のことを正確に説明されているような気がして怖くなりました。

一方、しなやかマインドセットの人は、人間はいつからでも成長できると思っているので、

  • 成長を喜ぶ
  • 失敗から学ぶ
  • 困難に遭遇しても立ち直ることができる

といった特徴があります。

本書では、スポーツやビジネスにおける硬直マインドセットとしなやかマインドセットの代表例を挙げて説明をしたり、自分の子供を硬直マインドセットにしてしまうような(言いがちな)ことば、などを説明しています。

読みながら、自分が完全な硬直マインドセットだったことが自覚できましたし、もしかしたら自分の子供をも硬直マインドセットにしてしまうかもしれないと思うと、完全に自分事として読み進めることができました。

読み始めてからの変化

読みすすめながら「自分もしなやかマインドセットになりたい」と思っていたら、特別な気合を入れなくとも、自然と「チャレンジチャレンジ!」とか、「ちょうどいい勉強の機会!」とか、そういうことを口にするようになりました。

もちろん落ち込むことが無くなったわけではないのですが、前向きになることが増えてきています。

硬直マインドセットとしなやかマインドセットは、なにか斬新な、思いもよらなかった発想!という類のものではなかったのですが、「大切なことに短くてわかりやすい呼び名がついた」ということが自分にとってはものすごく価値でした。

ふとしたときに「しなやかマインドセットになろう!」と思えます。

なので、毎日に閉塞感があるとか、落ち込みやすいとか、そういった人が読むとかなり良いんじゃないかと思います。けっこう長いので、硬直マインドセットとしなやかマインドセットとは、みたいなところを読めたら、あとの具体例なんかはかいつまんで読むか、ナナメ読みでも良いと思います。

毎朝、1日がスタートするとき、自分にこう問いかけよう(紙に書いて鏡に貼っておくとよい)。今日は、私にとって、周囲の人にとって、どんな学習と成長のチャンスがあるだろうか?