楽しいは正義!だけどその前に。『それがぼくには楽しかったから』

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

  • 作者: リーナストーバルズ,デビッドダイヤモンド,風見潤,中島洋
  • 出版社/メーカー: 小学館プロダクション
  • 発売日: 2001/05/10
  • メディア: 単行本
  • 購入: 20人 クリック: 282回
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無く新入社員も黙るリーナス・トーヴァルズの本で、リナックス作ったリーナスについての自伝。

リーナスの思う、人生の意義

人生において意義のあることは三つある。(中略)一つめは生き延びること。二つめは社会秩序を保つこと。三つめは楽しむこと。 だって、初めは生存に関係していて、それから社会的なものへと移り、最後は純粋な楽しみになる。そして、楽しみのあとにはもう何もない。だから、人生の意味は、この第三のステージにたどり着くことだといえる。

リーナスはこの考えをもとに、リナックスが成功した理由を「全てのものは、最後には娯楽へと辿り着くから」と言っている。

詳細は読んでもらうとして、これを仕事に置き換えて考えてみる。

仕事をするのは、まず第一にお金を得て衣食住を満足し、生存するため。衣食住が満足できたら、次は社会的な役割を担ってくる。誰かの役にたつ、とか。

そして最後に来るのが楽しみ。仕事をするのが楽しくて仕方ないレベルにな・・・れるんだろうか。そういう人もいるから、羨ましいとは思う。

そのほかの教訓やらエピソードやら

上に書いた真面目なというか思わず頷く話だけでなく、いろんなエピソードが書いてある。

フィンランドではサウナがいっぱいあるとか、bashはボーンアゲインシェルだとか。 なるほどと思ったのが、リーナスのお父さんの言葉。

わたしは、これまでにプログラミングに興味を示したり、リーナスにプログラミングの基礎を教えてくれと頼んだことはありますか、とニッケに訊ねた。ない、と彼は答えた。父と息子というのは特殊な個人同士であり、リーナスが夢中になっているものをほじくりまわすのは「リーナスの魂を侵略すること」に等しいのだ、と彼は言った。

ニッケはリーナスの父。その父についても、リーナスとの関係などについてインタビューを行っていて、父や家族を通してのリーナスがかいま見えるところも面白い。

コンピュータで尖った人は、だいたい面白い。奇人変人とはいかない(実際あったらわからないけど)までも、面白い。

楽しいレベルにまで物事を昇華させられるか

楽しむことが大事、というのはリーナスが言うまでもなくずっといろんなところで言われてきたところだ。

が、人生の意義としての3ステップ、つまり生存と社会秩序を経ての楽しさ、というステップを踏んでいる言はあんまりないんじゃないかなと。

楽しいこと、やりたいことをやって生きたい!と思ったらまずその前に。

生存と社会秩序の確保をやってからでも遅くはないのかもしれない。*1

その上でただただ楽しことに打ち込んだリーナスはほんとにカッコイイ。

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

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※本記事は別ブログTales of Verifierからの移行です

*1:楽しいだけでなく、反対する人との喧嘩もあったので、それは本書で。