
- 作者: 長野慶太
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2013/06/04
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
世の中はいま「残業をなくそう」という向きに動いています。 そんな中で目を引くこの文庫 プロの残業術 (草思社文庫)。書店で見つけてついつい購入してしまいました。
私も「残業なんて嫌だ!」派なので、最初は「また根性論じゃないだろうな・・・」と若干疑いながら読んでみたのですが、そういう内容ではなく。「そういう考え方もあるよな」と思える内容でした。
概要
残業は「おバカさんの居残り」ではない
残業には、「良い残業」と「悪い残業」がある。だから一概に「残業=仕事が出来ない奴がするもの」と決めつけるのは良くない。 良い残業とはなにか、残業時間をどう捉えどう行動していけばよいか。このへんが解説されています。
感想
読んでみて思うのが、やはりどこか理想論というか、絵に描いた餅というか、そんな感覚があります。 この本では、良い残業=自分のための残業、と捉えています。 もちろん自分のために残業が出来ればメリットもたくさんあると思うんですが、残業に悩んでいて本書を手に取るような層というのは「否応なしに残業をしている」ような人が多いと思うのです。
とはいえ、参考になるポイントも多くありました。 例えば
私的残業で「一つ上」の情報にアクセスしろ
残業をして、上司やその上の層が見ているような資料などをのぞいて会社の動きを知る。 本当に見てはいけないようなモノはパスワードがかかっているはずなので、見て悪いということは無いはずです。 これはナルホドと思いました。
お気に入りの一文
だから「Overtime is my time.(残業時間は私の時間)」と私は主張しつづけている。 P12
*1:IT業界の技術職の自分とこの本とは若干事情が異なるからかもしれませんが・・・