他人に何かを教えるときには、「相手のタイプ」を見極めるのが大事

誰かに何かを教える、ということは、日常ではよくあることです。

中学生高校生なら、部活の後輩に指導をしたり。大学生は家庭教師のバイトをしたり。

社会人になると、社内研修等で数十人に対して指導をするケースもあるかもしれません。

そんなとき、教える側が教えるための「技術」を持っていなければ、相手はなかなか理解できません。

そこで、今回はこちらの本『「教える技術」の鍛え方』から、教える技術の一つ「相手のタイプに応じた説明の仕方をする」について考えてみたいと思います。

教わる側の理解の仕方には2つある

教わる側のタイプを考えるときに、いろんな考え方があります。 たとえば

  • 理系と文系
  • ひらめき型と努力型
  • 積極型と消極型

などなど・・・。

しかし、最も大事な考え方は、教わる側が「理屈人間」か「実践人間」かというところです。

理屈人間の理解の仕方

理屈人間は、そのネーミングの通り、ものごとを体系的に理解しないと気が済みません。

「なぜそうなるの?」「それにどんな意味があるの?」という疑問があるうちは、理解できません。そんな理屈人間に対して「いいからやれ!」「身体で覚えろ!」というのは良い教え方とは言えません。

理屈人間に教える際の注意点

理屈人間に何かを教える際には、全体像を示すことが大事です。今、教わっていることが他のこととどのように関わっているのか、それが見えないと、理屈人間は本当の理解をできません。

しかし、理屈人間は背景を考えるあまり動けなくなってしまうことがあります。そんなときは、一度実践する、手を動かしてみることを促す必要があります。「やってみると理解できる可能性がある」と言うと納得してもらえるでしょう。

実践人間の理解の仕方

実践人間は理屈人間とは逆で、まず手を動かすタイプです。

全体像よりも「どうすれば今教わっていることがうまくできるか」が気になります。

勉強を「暗記すること」とみなして、まるっと覚えようとすることもあります。

実践人間に教える際の注意点

実践人間に教える際には、理屈から入ると退屈されるので、理解がすすみません。

まず実践させてみて、それから理屈について説明する必要があります。

背景を教えるよりも「そういう決まりになっているから、そのまま覚えよう」と言うほうがすんなり理解してもらえる場合も多いです。

自分と違うタイプの人間に教えるとき

教える側は、ついつい相手を「自分と同じタイプ」として教えてしまいがちです。

理屈人間が教えるときには、背景や全体像の説明を熱心にしてしまう。そうすると、実践人間としては「いいからはやくやろうぜ!」と不満が募ります。

ここで教える側が「なんだこいつは、なぜこんなに説明しているのに理解できないんだ。バカめ!」と思ってしまうと、お互い不幸になってしまう。

逆に、教える側が実践人間で教わる側が理屈人間の場合には、教える側は「細かいこと気にして全然身につかないじゃないか・・・」と思っている一方で、教わる側が「理屈を無視した説明をされて全く理解できない・・・」となっているパターンも考えられます。

教える側は、「自分がどちらのタイプか」「相手はどちらのタイプか」を把握して、それに合わせた教え方をすること。これが「教え上手」になるコツの一つです。

私の失敗談:家庭教師のバイト

学生のころ、家庭教師のバイトをしていたことがありました。

中学生に勉強を教えていたのですが、なかなか相手にわかってもらえず苦労していました。

自分が「理屈人間」なもので、全体の説明や、関連することがらの説明など、詳細な説明を心がけるようにしました。そうしたらこれが失敗だったようで、生徒さんの「わからない」がつのってしまい、最終的にはこちらの言っていることに聞く耳を持ってもらえない状態に・・・。

今思えば、相手が実践人間タイプなのかもしれないと考えて、教え方を変える必要があったのです。反省。

今回の元ネタ

「教える技術」の鍛え方―人も自分も成長できる

「教える技術」の鍛え方―人も自分も成長できる

今回は「相手のタイプを見極めて教える」ことについて紹介しました。

この他にも、少人数に教える場合のコツと多人数に教える場合のコツ、わかりやすい説明をする方法、教える側の「演じる」6つのスタイルなど、教え方についてかなり丁寧に解説されています。

職場で後輩に教えないといけなくなった若手社員にも、オススメの一冊です。

私も後輩に教えるときの参考にします。