幼稚園児でも出来る。まずはシンプルに始めよう。『タスク管理超入門』岡野純

マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門 (impress QuickBooks)

マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門 (impress QuickBooks)

本書の正式名称は『マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門』です。

文字通り、タスク管理の仕方が全部マンガで描いてあります。

しかも著者のお子さん(と著者)がタスク管理を出来るようになるまで、その苦労と楽しさの過程が描かれていて、純粋にマンガとしても楽しめる。

本書の概要

タスク管理の基本から、つまづきやすい点までを著者の奥さんがサポート

たとえば、GTD(タスク管理手法とでも思ってください)での最初のステップ、収集。

これは「あたまの中にある気がかりなことを全部洗い出してしまう」という作業なのですが、これを「幼稚園児が持っているオモチャを全部一箇所にまとめる」という作業で解説しています。

著者やそのお子さんは「ピンクのオモチャをここにまとめてー」「お、いいね!」なんてやりとりをし始めるのですが、ここで奥さんのデコピンが炸裂。

「最初から分類しようとしない!」と怒られてしまいます。ここで分類しないのが、GTDの基本にのっとったやり方。

タスク管理で有名な本「ストレスフリーの整理術」だと、訳本なので結構ごちゃっとした日本語になってしまっているのですが、夫婦・親子のやりとりを通して、かなりわかりやすく書かれています。

大体は奥さんが何か言う→著者「そうか!」と気づくパターン。

ほんとうに幼稚園児がタスク管理できるようになった

著者のアイディアで、お子さんにもタスク管理を体験させることに。

このとき使ったのがホワイトボード。

ホワイトボードに「あさおきたらやること」や「かえってきたらやること」などのコンテキストを書き、それぞれには「トイレ」「ごはん」「てあらい・うがい」などのタスクが書いてある。そして、行ったら自分でチェックを入れる。

これなら、幼稚園児でも簡単にできて、何より「やるべきことをやった」という達成感まで得られます。

さらに素晴らしい効果として、幼稚園児が「○○を行うのにどのくらいの時間がかかるのか」という見積もりまでできるようになったというから驚き。

「3?6の間(○時15分から○時30分の間)でおかたづけしようね!」と著者が言ったとしても、「うーん、むり!3?7ならできるよ!」と返ってくることもあるそう。

これは「行った」という記録をすると共に「毎回どの程度の時間がかかっているのか」もチェックしているから出来る技。

読み識視点

著者は、タスク管理の味を落とさずに、余分な油を落として出してくれる腕利きシェフだった。

幼稚園児にもできる、マンガでわかる、という本書は、決して「だれでも出来るようにレベルを落としている」わけではありませんでした。

幼稚園児にもできるくらいに「単純化」する、そして「やるべき事が達成できる楽しさ」「心配が無いという気分のよさ」というかなり根源的な部分を満たす。それがタスク管理につまづかないために必要なのだと教えてくれる良書。

タスク管理、それからGTDという単語には、仰々しさを感じる人が多いのではないでしょうか。

いろんな(時に高価な)ツールがあったり、ツールの使いこなし方に関する本やブログ記事が沢山あったり。それらを目にするうちに「いかにしてツールを使いこなしてタスクを管理するか」に傾注し、挫折していく人が多い。

しかし、それらはタスク管理にとっては決して本質ではなく、むしろ「余分な油」としてまとわりついてしまっているのではないでしょうか。

幼稚園児でも食べられるように余分な油を落としつつも、その味(=タスク管理のメリット)は落とさずに提供してくれる。そんな腕利きのシェフの料理を食べているようなマンガでした。

500円で腹いっぱい。

本書から何を学ぶか

身の丈に合ったタスク管理から始めよう

幼稚園児がホワイトボードでやるのも立派なタスク管理。

タスク管理をやろうとして振り回されるくらいなら、出来るレベルに単純化してから、徐々に出来ることを増やしていくべき。

本書では「とりあえず始めたタスク管理」から「うまくいかない点が出てくる→こうすればいいんだ!」とステップを踏んでいくことができるので、手元に置いて都度見返しながらタスク管理を出来るようになっていきましょう。

マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門 (impress QuickBooks)

マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門 (impress QuickBooks)