自らに突然変異を起こす『STUDY HACKS! 』小山龍介

STUDY HACKS! 楽しみながら成果が上がるスキルアップのコツと習慣 (講談社+α文庫)

STUDY HACKS! 楽しみながら成果が上がるスキルアップのコツと習慣 (講談社+α文庫)

社会人たる皆様は、普段どのくらい・どうやって勉強しているでしょうか。

こんなことを聞くと「勉強なんてしているヒマなどない」とか「現場で覚えろ」といったお叱りを受ける可能性すらあるかもしれない。

もしあなたが全く勉強をしないとしたら、あなたは「木の上の猿」です。

本書の概要

本書は社会人が勉強をする際のテクニック=ハックが書かれた本です。

学生の試験勉強に対しても応用できる部分はあるものの、対象からは外れています。

社会人は何のために勉強するのか

本書に書かれている「社会人が勉強する目的」は、

  • 今まで経験したことを忘れるため
  • 悪い熟成を回避するため

これらは、「今までずっとこうだったから」といった思考停止に陥らずに、新たな視点で新しい業務のやり方を見つけていけるようになるためと換言できます。

勉強をして業務に直接関係のなさそうな知識を得る、井の中の蛙が大海を知る。最初は戸惑いがあるものの、勉強の積み重ねにより突然変異が起きる。

この突然変異を起こすために勉強を続けることは大変です。

そこで、本書の89個のハックを利用して無理なく楽しく続けていきましょう、ということ。

89のハック

大きく7つのハックがあります。

  • ツールハック
  • 時間ハック
  • 試験ハック
  • 習慣ハック
  • 環境ハック
  • 語学ハック
  • キャリアハック

ツールハックでは、例えば「Evernoteで自分辞書を作ろう」といったハック。

試験ハックでは「教科書は逆さまにして読む」といった特徴的なハックも紹介されています。

読み識視点

当たり前の中に個性的なテクニックが散らばっている

ライフハックというと「納得できるけど当たり前(驚きのないものばかり)」なことが多い(私調べ)のですが、本書には「その発想はなかった」というハックがいくつかありました。

1つが「お経を聞いて集中する」というハック。無心になり、集中力が高まるという。

しかも「理趣経がいい」という、オススメのお経まで指定してくれる徹底ぶり。

本書で推されている理趣経はこちら。

YouTubeでお経なんて聞いたのは初めてですが、確かに心は落ち着きます。

斜め上のハックでした。

もちろんスタンダードなテクニックも沢山あり、たとえば「年間計画を立てて「積立預金」する」というハック。

資格を取るとして、合計で何時間程度勉強したらよいかを目算します。

それを、試験日までを考えて、月にどのくらいの時間なのか、週にどのくらいの時間なのか、と細かく落としこんでいく

そして、毎日の計画とする。こういった作業は、小学生のころなんかは「落とし込み」の部分を先生がやってくれていたので、自分で考える必要があまり無かった部分かと思います。

しかし社会人になったからには、目算から落とし込み、実行まですべて自分でやらなければありません。

当たり前のことですが、本書を手に取るということは「勉強したいがうまくいっていない」ということ。

まずは当たり前のことから始める必要がありますね。

本書から何を学ぶか

学ぶことを「楽しい」と思える段階まで自分を持っていくこと

具体的なテクニックは本書を参照していただくとして、やはり大事なのは全体にちりばめられた「学ぶ理由」と「学ぶ際の意識」にあります。

自らの専門分野を掘り下げる「垂直統合」、そして他分野に知識を広げていく「水平展開」。勉強を行うことでこの2つを実現することができます。

本書のハックを用いて勉強を続ける。それによって勉強そのものが「楽しい」と感じられるようになり、ひいてはストレスフリーな人生へとつながっていくのです。

STUDY HACKS! 楽しみながら成果が上がるスキルアップのコツと習慣 (講談社+α文庫)

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